「ジャンプ」と「サンデー」つながるコラボ表紙で話題!! 少年マンガの二大巨頭「ワンピース」「名探偵コナン」の人気の変遷

少年マンガの二大巨頭である「ワンピース」と「名探偵コナン」、どちらも単行本は100巻を突破し、アニメも長寿番組、映画もヒット作ばかりです。最近ではお互いの掲載誌で表紙を飾るコラボレーション企画も話題になりました。そこで今回はJNNデータバンクヤング調査21年分のデータからそれぞれの人気の変遷に迫ってみます。


「ワンピース」は2009~2011年辺りに急激に人気が高くなっている一方、「名探偵コナン」は常に一定の人気を保っています。

これは、壮大な冒険譚である「ワンピース」では物語の盛り上がり(2009~2011年は中盤の佳境にあたります)に人気が連動している

一方、一つの事件を数話で完結させる「名探偵コナン」ではストーリーの展開が一定のためであると思われます。


マンガを読み始める年代である小学生に対象を絞ってみると、二者の特性の違いが顕著に出ており、

どの話から読み始めてもストーリーがわかる「名探偵コナン」では人気が一定で「ワンピース」よりも人気の高い年が多いです。特に2018年以降はナゾトキブームもあり盛り上がっています。

一方、「ワンピース」はストーリー上に伏線がちりばめられているため、1話から読み進める必要から「名探偵コナン」よりも読み始める敷居が高く、人気の上下が大きくなっています。


データ元 :JNNデータバンク ヤング調査2000‐2021(各年12月実施)

調査対象 :首都圏(30km圏内)の一般世帯に居住する小学5,6年生、中学1,2年生、高校1,2年生 男女

      約900サンプル・・小学生×300、中学生×300、高校生×300

 JNNデータバンク ヤング調査概要 https://www.jds.ne.jp/datebase03y/                

データ(PDF)はこちら