Back to the JNNデータバンク! ある年代の過去から今までをたどる
データバンク調査は1971年以来50年以上の調査実績があり、その時代ごとの人々の生活を見つめてきました。今回は2022年現在55歳(1980年時13歳)という特定の世代にフォーカスし時代の移り変わりや自身の成長によってどのように変わっていくのか見てみましょう。
男女タレントの好感度では
13歳時では「ザ・ベストテン」など歌番組の全盛期でアイドル・歌手の支持が高い傾向にあります。20歳時になると、女性タレントは女優・歌手、男性タレントは歌手・俳優・お笑いと支持が細分化され、30歳になるとトレンディドラマ全盛期となり、そこで活躍する女優・俳優が支持されています。40歳・50代では女性タレントは女優、男性タレントではバラエティ番組で活躍するタレントが支持されています。
特に明石家さんまさんは20歳時から55歳となる現在まで1位、所ジョージさんは20才時から現在まで5位以内にランクインとなっており、この年代の方々に長年にわたって支持されています。
日常身辺の関心事では、13歳・20歳時では友人や恋愛など自分の事に関心を寄せていたものが、30歳になると家庭や仕事となり、55歳の現在では老後についての関心が高くなっています。
「趣味」や「レジャー」といった項目は30歳まで上位に挙げられていましたが、40歳ではランキング圏外となっており、仕事や家庭で忙しくなっていることが伺え、55歳の現在、再度上位に挙げられ、公私に余裕が出てきたことが伺えます。
自分の性格や人柄では、13歳・20歳では「うれしくなるとだまっていられなくなりついはしゃいでしまうほう」、「どちらかといえば友達は多いほう」、「冗談を言ってよく人を笑わせるほう」といった楽しい事柄が多いですが、30歳以降になると、「しんぼう強いほう」、「わりとくよくよ心配するほう」、「何かする時には準備をして慎重にやるほう」といった社会的な立場からの責任感が見て取れます。
また、13歳~40歳まで「冗談を言ってよく人を笑わせるほう」が上位に来ていたものが55歳の現在では「場を読む・空気をよむほう」が上位に来ています。一体何があったのでしょうか。
今回は1つの世代が年齢が変わるにつれてどのように変化するのを見てみましたが、いかがでしょうか。20歳から30歳では、社会人となり、また家庭を築くことにより考え方などが大きく変わっていくのが興味深いです。皆様のまわりで同じ年齢の方がいらっしゃたら、「昔はこうだったのかな」と思いを馳せていてはいかがでしょうか。
データ元 : JNNデータバンク定例全国調査
1980年10月実施:男女13~59歳 n=3,106
1987年10月実施:男女13~59歳 n=3,103
1997年10月実施:男女13~69歳 n=3,565
2007年11月実施:男女13~69歳 n=7,411
2022年11月実施:男女13~69歳 n=7,400
JNNデータバンク調査概要 https://www.jds.ne.jp/datebase01j/